NBAキャリア15年、6度のオールスター選出を誇るデマー・デローザンは今夏、3シーズン過ごしたシカゴ・ブルズを離れ、サクラメント・キングスに移籍した。
ブルズ時代は総じてチームメイトの怪我に泣き、プレイオフの上位を争うことはできなかったものの、デローザン個人としては毎年素晴らしい成績を残し、再び評価を上げたと言っていいだろう。
そんなデローザンがブルズ時代の思い出を、ポール・ジョージのポッドキャスト”P with Paul George“で語っている。
シカゴでの経験は、まさに再出発のようだったよ。サンアントニオ(・スパーズ)でのプレイは、そんなに大きな市場でもないし、全体的にちょっと停滞していた感じだったね。パンデミックがあったり、バブルでプレイしたり、無観客で試合をしたりと、あの3年間は色々なことがあった。シカゴに移籍して、メジャーな都市で、象徴的な組織でプレイすることは、本当に再出発のようなものだったんだ。特に最初のシーズンは、オールスターに選ばれたり、MVPレースにも加わったりして、まるで夢が叶ったかのようだった。それは、まさにシーズンの再生だった。
そして、シカゴでの時間で特に感謝しているのは、やっぱりチームメイトたちだね。コビー・ホワイト、パトリック・ウィリアムズ、(ニコラ・)ブーチェビッチ、ザック(・ラビーン)、ロンゾ(・ボール)など、ともにプレイしたすべての仲間たちとの特別な時間だった。彼らとは特別な絆を築けたと思う。AC(アレックス・カルーソ)は本当に特別な存在で、僕の中でトップ3に入るお気に入りのチームメイトなんだ。彼がどれほど大好きか、毎回彼に会うたびに伝えているよ。それくらい彼は僕にとって大切な存在だ。
デローザンはチームメイトに感謝すると同時に、ヘッドコーチのビリー・ドノバンへの感謝の気持ちも語った。ドノバンが自由にプレイすることを許してくれたからこそ、自身を解き放ちスパーズで学んだこともより高いレベルで発揮できたのだという。
そして、もしボールやラビーンの怪我がなければブルズはもっと成功することができていたのか、そんな悔しい気持ちはあるのかというジョージの質問にこう答えている。
確かに、もしすべてが100%うまくいっていたらね。俺は本当にみんなとすごく親しかったんだ。AO(アヨ・ドスンム)とかもそうだけど、彼らの成長と成功を一緒に見届けたいって思っていたんだよ。俺は彼らがどれだけ一生懸命働いているかを見てきたしね。
だから、『なんとか、なんとかして俺たちはこれを乗り越えなきゃいけない』って強く思っていた。だって、もしそうじゃなかったら、フロントが決断を下すことになるし、その決断によってチームの方向性が変わってしまうんだ。それが成功を遅らせることになりかねない。そういうことだよ。だからこそ、俺はいつも希望を持っていたんだ。彼らの成功の一部になりたかったし、彼らと一緒に勝ちたかった。シカゴでの最初の4か月間みたいな、あの瞬間をもう一度味わいたかったんだよ。
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