パリオリンピック男子バスケットボールは、アメリカ代表がビクター・ウェンバンヤマを擁するフランス代表を決勝で破り、当初の予想通り見事優勝した。
これにより、アメリカは5大会連続で金メダルを獲得することとなった。
今回のアメリカ代表が歴代最強なのではないかという声もより高まることとなるだろうが、00年代に活躍しオールスターにも選ばれたバロン・デイビスはドリームチームと2024年代表のどちらが優れていると考えているのだろうか。
なお、以下はオリンピック決勝以前に収録されたドレイモンド・グリーンのポッドキャスト” The Draymond Green Show”での発言だ。
私はジョーダンやマジックを崇拝して育ち、その時代の選手たちを本当に尊敬していたんだ。そして次の世代の選手たちがプレーするのを見て、その後、今の選手たちに少し遅れて追いついたけど、この世代の選手たちも本当に素晴らしいと思っている。彼らはよりアスレチックで、よりスキルが高く、才能があり、シュートもうまい。だけど、もし彼らが裏路地に閉じ込められて、喧嘩(殴り合い)をしなければならないとしたら、どっちのチームを選ぶ?もし拳で戦わなければならないとしたら、君はどちらを選ぶ?
バロン・デイビスは現役世代の運動能力やスキル、タレントを高く評価しながらもドリームチームのキラーメンタリティとキラーケミストリーが彼らに勝利をもたらすと考えているようだ。
ドリームチームは、ケミストリーに基づいて、知性に基づいて、そして理解に基づいて勝つだろう。もしも彼らが再びこのチーム、2024年のチームと対戦したとしたらね。ドリームチームには素晴らしいケミストリーがある。彼らはアンダードッグだと思う。だから、マイケル・ジョーダンが試合に入ってきたときに、レブロンが相手で『お前は彼より上じゃない』ってなるだろうし、ラリー・バードも『お前はKDより上じゃない』とかね。あるいは、マジック・ジョンソンがステフより上じゃないとか、チャールズ・バークレーがそうなるとか、パトリック・ユーイングが、というようにね。彼らはより賢く、違った方法でプレーするだろう。
2024年アメリカ代表はケミストリーや選手の起用法の面で不安視され批判されることもあった。しかしそうした問題を跳ね除け最終的には金メダルを獲得している。彼らの活躍を見てデイビスの考えに多少の変化はあったかもしれない。
また、一方でドレイモンド・グリーンは2024年チームをより高く評価している。
こうした議論の結論が出ることはないが、それぞれの考え方がよく見える大変興味深いものだ。
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