2024-25シーズンのイースタン・カンファレンスを制するのは再びボストン・セルティックスであるとする声が多い。そしてそれに続くのは今シーズン大型補強に成功したニューヨーク・ニックスとフィラデルフィア・76ersと考えられている。
ミルウォーキー・バックスは2021年の優勝に貢献したメンバーを残し、ヤニス・アデトクンポとデイミアン・リラードという二人のスーパースターを抱えながらも現状の予想では4位程度を予想され、優勝争いからは一歩退いていると考えられているように見受けられる。
それではバックスに足りないものはなんなのだろうか。元ゴールデンステイト・ウォリアーズのGMであるボブ・マイヤーズによると継続性と健康こそが重要だという。
このチームにはたくさんの課題がある。私は他の人よりも継続性を重視しているかもしれない。マリクが言ったように、ダラス(・マーベリックス)を見てみろ。ダラスはプレイイントーナメントにすら進めなかったし、誰もがカイリー(・アービング)とルカ(・ドンチッチ)のコンビは上手くいかないと決めつけた。ダラスはタンクしてデリック・ライブリーを獲得したが、それについてあまり話していない。翌年にはファイナルにまで進んだ。私たちは何かがすぐにうまくいかないと簡単に見限ってしまう。このチーム(バックス)も、十分に時間が与えられなかった。しかし、なぜ時間がなかったのかという問題もある。怪我をしていたし、コーチも解雇され、継続性がなかった。ドラマが多すぎて、疑問点が多すぎる。ただし、まだこのチームにはトップ5の選手がいる。それがヤニスだ。トップ5の選手がいれば、常に優勝を狙えるんだ。
もし私がジョン・ホースト(バックスのGM)だったら、今年か、もしくは来年が勝負だと思うだろう。ウィンドウ(優勝できるチャンス)は今しかなく、もしかしたらあと1年だけかもしれない。年齢や怪我が重なってきている。最も大切なのは健康だ。健康でなければ、チームの実力を本当に評価することはできない。プレイオフで負けたときに、怪我が原因なら、本当に自分たちがどれだけ強いのかわからない。『もしかしたらファイナルに進んでいたかもしれない』と後悔することになる。健康で負ければ、クリアな結論が得られるが、今のバックスはその明確さを持っていない。
昨シーズンのバックスは、プレイオフ初戦をアデトクンボが欠場し、インディアナ・ペイサーズ相手に2勝4敗で敗れた。
アデトクンボがいれば同様の結果にはならなかっただろうが、それも憶測の域を出るものではない。
レギュラーシーズンの結果でアデトクンボとリラードのコンビは失敗だったと結論づけることもできるが、マイヤーズの言う通り怪我やコーチの解任などの問題が多発していたため結論が保留されている状況ともいえる。
主力の高年齢化もあり現行チームに残された時間が少ないバックスは今年を決意のシーズンとするだろう。そして、少なくともリラードの獲得が成功か失敗かの結論を導き出すはずだ。
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