ロサンゼルス・レイカーズは現地11月29日、オクラホマシティ・サンダーと対戦し93対101で敗れた。
これによりここ5戦で4敗目を喫してしまったわけだが、レイカーズを率いるJJ・レディックヘッドコーチはどのような点を課題に感じているのだろうか。
サンダー戦後のインタビューからいくつかピックアップして見ていきたい。
◆クォーター終盤にうまくいかないことが多い。この日も第1~第3クォーター最後の3分間で14対1だったが、戦術そのものがうまくいっていないのだろうか?
「そうですね、時には厳しい状況に置かれることがあります。各スタッフと戦術を見直したり、試合前に確認したりしているのですが、クォーター終盤に相手がトラップを仕掛けてきてボールを取り返し、最後のショットを狙ってくる場面があるんです。こちらとしては、そういった状況での対応を続ける必要がありますし、最終的にはそこから学んでいかなければなりませんね。」
◆終盤に接戦に持ち込めたが、この試合全体から得られる大きな教訓はあるか?
「一番大きな教訓は、過去2試合でディフェンス面において多くの成長の余地があるということです。この2試合は、今シーズン開幕戦以来、チームとして最も連携が取れていた時間帯が多かったと思います。本当に素晴らしい仕事をしていて、試合前に話し合った多くのことを実践していました。
具体的な数は分かりませんが、6〜12回程度のプレーがあり、私たち自身のミスで流れを崩してしまった場面がありました。それは試合終盤の出来事に限らず、試合全体を通じても同じです。
それでも、ウェストで最強のチームを相手に勝てるだけのプレーをし、努力できていたので、間違いなくポジティブな要素も多い試合でしたね。」
◆アンソニー・デイビスの守備面について、4つのブロックやシェイ・ギルジャス・アレクサンダーやペリメーターの選手たちへのスイッチなど良い内容だったと思うが、彼の貢献はどうだったか?
「彼は何度もアイソレーションを守っていて、素晴らしいパフォーマンスを発揮していたと思います。特に、2人のスーパースターがいて、クローズアウトに対してドライブを繰り返してくるチームを相手にする場合、どうしても守備が崩れる場面が出てきます。しかし、彼の自覚や、これまで話してきたバックラインのアンカーとしての意識は、今夜本当に素晴らしかったですね。」
◆デイビスのフィールドゴール試投数が10本だったことについて、チームとしての問題点とサンダーの守備での対応についてどう思うか。
「相手は非常に優れた守備チームで、我々が試みた多くの戦術に対して良い対応をしてきました。我々としては、もっと良い形でAD(アンソニー・デイビス)に得点機会を与える必要があります。私も含めて、コーチ陣もそうですが、全員がもっと改善しないといけないですね。特にこのチームに対しては、相手がADへのアプローチを非常に徹底していたので、それに対応する方法を考えないといけませんでした。
率直に言うと、相手は彼に対して非常に詳細にゲームプランを練ってきたと思います。我々が普段から採用する似たようなアクションがいくつかあるのですが、それを使って彼にボールを届ける方法が複数あります。しかし、それが一つのプレーで決まるわけではなく、サンダーはその準備をしっかりしてきました。
また、彼がいつものポジションでボールを受けられたとしても、相手が複数人で囲んで対応してきましたね。ただ、これで2試合連続になりますが、彼はパスの意識が非常に高かったです。今日も7アシストを記録しました。シュートを通常のように決められなかったかもしれませんが、彼は非常に素晴らしい試合をしたと思います。」
サンダーに負けたことで、レイカーズの今シーズンの戦績は11勝8敗となった。下位チーム相手にはしっかり勝てているものの、やはり強豪チーム相手になかなか勝てない点は気がかりだ。
ヘッドコーチ初年度から勝利が求められる厳しい環境ではあるが、レディックはチームの問題点を改善し、勝利に導くことができるだろうか。
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